20年間の歳月をかけてCGパッケージツールは進化を続けており、
現在は数回のボタンクリックだけで、煙を作成したり海面を作成したり、
爆発アニメーションを作成したり複雑な地形が生成できるようになりました。
その一方で、コンピューター・グラフィックスの低レベルな部分が
徐々に学習しづらくなっている印象を受けています。
ここで言う「低レベル」とは、コンピューター・グラフィックスの基本原理を意味しており、
どうやって画面内のモノが動いており、一枚の絵が作成されているのかという問題です。
この本ではそのような状況を考慮し、Houdiniの革新的な機能を利用しつつも
それと同時に基本原理も習得できるような構成にしました。
結果、一般的なパッケージツールの解説書とはかなり趣向が異なる本になりましたが
この本で得られる知識は今後も役に立ってくれるはずです。
内容はHoudiniの基本であるSOPとVEXに絞り、
DOPに関しては一切触れておりません。
よって、エフェクトを作成するための本と言うよりは、
ポイントの制御の仕方を800ページかけて解説している本と
理解していただければよろしいかと思います。
現在、原稿の修正作業の方を行っておりますので、
作業が終わり次第詳細をお知らせいたします。