Houdini FLIP その5

引き続きHoudini FLIPの研究。
今回はHoudiniを使って、海外の映画で何度か見たことがある
水の精霊のようなキャラクターを作成してみた。

 

キャラクターは4層構造になっており、1層目はベースの海面、2層目はFLIPシミュレーション、
3層目はホワイトウォーター、4層目は細かな飛沫シミュレーションとなっている。

標準のホワイトウォーターでは今回のような空間を自由に動く波の形状に対応できる
白い泡立ちを作るのが難しかったため、VEXで実装した自前のものを使用した。
キャラクターの動きはKineFXを使用してキーフレームで作成。
キャラクターの全長は6m。

FLIPシミュレーション中もキャラクターの顔の凹凸が認識できるように、
VEXで顔部分のFLIPパーティクルの初速度を緩やかにしたりするような細かな処理も入れている。
今回はコンポジットまで全てHoudiniを使用。



FLIPパーティクル数は1000万程度だが、今まで作ったシーンの中では最大の計算量だった。