Houdiniを使ってゴジラの海洋シーンを作ってみた。
今まで自分が作ってきた流体シーンの中では最大の規模になった。
ゴジラのモデルは@Nelzonis2氏のものを使用。
今回自分がやった作業はHoudini内でのゴジラのリギング・キーフレームアニメーション・海の流体シミュレーション。
リギングはHoudiniのApexを使って行い、基本的な動きは全てキーフレームで作った。ゴジラの背びれの動きはVEXで制御。
海洋面は昔からあるDOPワークフローで作成。
ゴジラの大きさは映画「ゴジラ-1」と同じサイズにしており、体長50.1メートルに設定。プールサイズは横150メートル、縦130メートル、深さ50メートル。


ホワイトウォーターは2種類用意し、ともにVEXで実装。
シェーダは標準のものを使用した。
レンダリングはKarma CPU。
海洋面レンダリング時のダイシングに関しては許容できるギリギリまで精度を落とし、レンダリング開始までにかかる時間を短縮した。
今回のゴジラのために自宅に30TBのストレージを準備したが、空き容量の心配をせずにシミュレーションを回すためには100TB以上は欲しかった。
今回は要素分けせずHoudini内での一発レンダリングだが、背びれのグロー処理だけNukeでポスト処理で加えた。
■開発環境
Ryzen Threadripper 3970x(32core)
Memory 256GB
Geforce RTX 3090